高層ビルの最上階からTiltShift + Time Lapse撮影

先日、都内某所の高層ビル最上階から、ギガピクセルパノラマ撮影のお仕事がありました。このパノラマ写真自体は、お客様社内でのご利用が目的のため公開できませんが、当日は晴天であまりにもキレイな景色だった他ため、ギガピクセルパノラマを撮影中にもう一台のカメラを使ってちょっとした動画を作ってみました。作った動画がこちらです。↓

Tilt Shift(ティルトシフト)+ Time Lapse(タイムラプス)で動画作成

Tilt Shift(ティルトシフト)とは、元々Tilt Shift Lensという特殊なレンズを指す言葉のようです。元々は、難しいアオリ撮影で歪みを補正するために工夫されたレンズで、レンズ自体を上下にズラす事ができます、不思議な動きをします。これによってレンズの光軸とセンサー面を意図的にずらし、像の歪みを発生させます。撮影対象を大きく見上げたり見下ろしたりする構図で、この像の歪みを逆に利用する為のレンズです。また、この原理を利用してレンズを斜めにすることで、ピントの合う範囲を調整することができます。アオリ撮影での奥行きに幅のある場面で、ピントの合う範囲を広げることができるのです。レンズの特徴は、こちらの動画を見るとよく分かります。↓

Photoshopで、Tilt Shift レンズで撮ったような加工を

このレンズの効果を逆に利用して、景色や街並を遠目で撮影したときに撮影対象をまるで「ミニチュア」のように写すことができます。数年前にけっこうなブームがあり、最近でもネット上で良く見かけます。ヨーロッパの街並や大都市の遠景が、まるでジオラマのように写った不思議な写真を見た事がありませんか?最近ではこういった表現をしている写真自体を「Tilt Shift(ティルトシフト)」と呼んでも違和感がないくらい、この言葉と表現手法が定着しているように思います。
さて、この「Tilt Shift(ティルトシフト)」レンズがないと、こういう素敵なかわいい写真は撮れないのかと言うと、ぜんぜんそんなことはありません。TiltShift撮影専用のiPhoneアプリ :「TiltShift Generator」というアプリをはじめ、TiltShift効果をつけられるカメラアプリもたくさんあります。「TiltShift Generator」はWebアプリやWindows用の無料ソフトも提供しています。また、PhotoShopを使ってTilt Shift風に加工することももちろんできます。「ぼかし」や「彩度」を使って少しずつ加工すると、キレイなミニチュア風の写真に仕上がると思います。そして今回使ったのは、Photoshop CS6から登場した「チルトシフト」フィルタです。ちょろっとパラメータをいじるだけで、簡単にミニチュア風の写真ができあがっちゃいます。スゴい!

カメラを固定して連写、Time Lapse動画を作成

TIme Lapseというのは、数秒置きに撮影した静止画をコンマ何秒かずつ並べて動画にする、要はパラパラ漫画です。微速度撮影といって、雲の流れや自然風景の移り変わりを「早送り」で再生したいような時に用いる手法です。これも数年前から広く知られるようになり、vimeoなんかでは専用のチャンネルがあって、たくさんのコンテンツを見ることができます。長い時間をかけてダイナミックに変化する風景を、専用の雲台を使って少しずつカメラを動かして撮影すると、非日常的でとても不思議な映像を作る事ができます。
今回は雲台もないので、カメラを固定して6つのアングルでそれぞれ50枚〜100枚くらいの写真を連写しました。カメラによっては等間隔で自動的にシャッターを押す機能が付いていたり、PCで制御したり、電動雲台から制御するなど様々な方法がありますが、今回は普通に連写で撮っています。

さて、こうして撮影した数百枚の写真を、先ほどご紹介したPhotoshopの「チルトシフト」フィルタで1枚ずつ加工していきます。解像度を適当なサイズに修正して、フィルタをかける前に彩度やコントラストを少し調整します。同じ場所から同じ設定で撮影した写真なので、同一アングルから撮った写真は全て同じ加工を施します。1枚目の加工で使った処理は、Photoshopの「アクション」パネルから記録しておき、バッチ処理からアクションを呼び出すことで選んだ画像ファイル全てに同じ処理を施します。この程度の処理だったら、数百枚の写真もほんの1分程で加工が終わってしまいます。

Time Lapse作成専用のアプリ:Time-Lapseを使ってみた

あとは加工した写真を並べて再生するだけです。iMovieやADOBE Premireなどの動画編集ソフトのタイムラインに画像を読み込んで作ってもいいのですが、今回はせっかくだからMac App Storeでアプリを探してみることにしました。検索してみるといくつかアプリがヒットしましたが、いちばんシンプルで簡単そうだった、その名も「Time-Lapse」を使ってみることに。使いたい画像を選択して、各画像の再生時間など簡単な設定をいくつかするだけで、これまたたった15秒ほどで「チン!」という音とともにTime Lapse動画が完成しました。色々と便利な世の中になったものです。こうして作成したのが、冒頭でご紹介した動画になります。
もうちょっとコテコテに加工した方が、作り物っぽさが表現できたかなとも思います。でも、撮影の合間に撮った写真で作った割には、可愛らしい映像ができました。

360度パノラマやバーチャルツアーにも新しいアイデアを

今日のブログは、このサイトのメインテーマである360度パノラマやバーチャルツアーとは少し離れた話題でしたが、「ちょっとだけ工夫して面白いものを作る」というアイデアの引き出しは、常にたくさん持っておきたいものです。「こんなことできないの?」というお客様のアイデアに対し、「こうすればできます」と言えるためには、日々色々な実験や取り組みを続けていく姿勢が大事なんじゃないかな、と思います。パノラマやバーチャルツアーにも、新しいアイデアを取り込んで、見てもらって「スゴい!」と思ってもらえるようなコンテンツを、作り続けていきたいなと思っています。

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