パノラマ撮影キットの現状と今後について

パノラマ撮影のセルフキット

1ヶ月ほど前の話になりますが、BubblePixというイギリスの会社が提供している、bubblescope(バブルスコープ)というiPhone用のパノラマ撮影キットがニュースに取り上げられていました。このキットはいわゆる「ワンショットミラー」と呼ばれるもので、逆さにした円錐形のミラーに映る全方位の様子を撮影することができます。



※注意:BubblePixとは異なるミラーで撮影した写真

また、BubblePix社は専用共有サイトというを「場」をユーザに提供することで、パノラマ撮影の動機付けをし、結果的にこのハードウェアのプロモーションの役割を果たしていると言えます。

 

セルフキットとPanoPlaza

当社では、このような簡単かつ低コストなパノラマ撮影を可能にするハードウェアに注目しています。というのも、私たちが提供するPanoPlazaはお客様自身でパノラマ写真をご準備頂くところがスタート地点となるサービスで、それ以降のバーチャルツアーコンテンツ制作の工程にフォーカスしています。従って、このようなパノラマ撮影のセルフキットが広まることで、よりPanoPlazaのニーズや利用価値が高まると考えているのです。

もちろん、当社スタッフが現地にお伺いする撮影サービスもご提供しており、非常に多くのお客様にご利用頂いておりますが、「自分たちで手軽に撮影できるような方法はないのか」といったご要望を頂くこともまた事実です。

画質とコストのトレードオフ

さて、このbubblescope、一般ユーザが手軽に簡単にパノラマ撮影ができるというメリットがあるものの、デメリットも残念ながら存在します。それは画質が相対的に見て良くないという点です。

例えば、パノラマ写真が撮影できるiOSアプリの代表格、Photosynthは、撮影した複数枚の写真から、高画質な1枚のパノラマ写真を自動的に生成しますが、bubblescopeの場合は、ミラーに写った全方位の風景を1枚の写真として撮影・加工するため、どうしても画質が劣ってしまいます。逆にPhotosynthは回転途中で上手く行かなくなってしまったり、写真の繋ぎ目が少し破綻してしまうなど、必ずしbubblescopeのワンショットのような手軽さがあるわけではありません。

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このように、現在の技術では、パノラマ写真の画質と撮影コストはほぼ完全なトレードオフの関係にあると言えるでしょう。(例外をご存知の方、ぜひ不勉強な私に教えて下さい!)

今後のイノベーション

このトレードオフ、なかなか悩ましい問題ですが、近い将来、これを覆すようなイノベーションが必ず起こると信じています。特にここ数年で起きたスマートフォンの急速な進化と普及が、写真を軸としたコミュニケーションのあり方に大きなインパクトを与えています。従って、スマートフォンという技術が写真共有アプリの盛り上がりを生み出したのだとしたら、技術的なイノベーションさえあれば、「空間そのものの共有」という新しい形のコミュニケーションが促進されることもあり得るのではないでしょうか。

今後も、パノラマに関連する様々なハードウェアやサービスについて書いて行きたいと思います。

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